文部科学省は4日、医学部医学科がある全国81大学の入学者選抜を調べた結果、過去6年間の平均で男子受験生の合格率が女子の約1・2倍高かったと発表した。毎年、約6~7割の大学で男子の合格率が女子を上回っていた。文科省は今後、男女の合格率の違いの理由などについて大学側に説明を求めるという。
調査は、文科省幹部が起訴された汚職事件に関連して、東京医科大が一部の受験生の点数を加算したり、女子や3浪以上の男子を一律に不利に扱っていたりしていたことが明らかになったことを受けて行われた。文科省がこうした調査を実施するのは初めてで、10月中に最終結果を公表する方針だ。
文科省によると、東京女子医科大を含めた2013~18年度の入学者選抜で受験者に対する合格者の割合を調べたところ、男子は11・25%で、女子の9・55%より1・18倍高かった。毎年、46~57大学で男子の合格率が女子より高く、全体の合格率で男子が女子を上回る傾向も毎年同じだった。文科省は今回、一般入試と推薦入試の内訳などは調べていない。
6年間すべてで入学者選抜を行…