中国の習近平(シーチンピン)国家主席がアフリカ支援のため、無償援助を含む総額約6兆6500億円の拠出を表明したことについて、河野太郎外相は3日、歓迎の意を表明しつつも、「透明性、開放性、受け手の財政健全性といった国際的な基準を満たす必要がある。十分気をつけてやっていただきたい」と述べ、中国側に「注文」を付けた。訪問先のアルメニアでの記者会見で話したと、外務省が明かした。
習氏は3日、北京で開いたアフリカ諸国との関係強化について話し合う「中国アフリカ協力フォーラム」で拠出を表明。アフリカ諸国の取り込みを一層強める構えを見せた。一方、日本は、アフリカ諸国への影響力を強める中国の動きを警戒しており、河野氏の発言は、中国を牽制(けんせい)する意味合いがある。