経済気象台 北海道胆振東部地震があるまで、多くの北海道民は電力の半分を一つの火力発電所に依存していたことなど知らずに暮らしていた。全道に及んだ停電は酪農にも影響を与え、日ごろは当たり前になっている大切な事が見えてきた。 北海道地震 支援情報 【災害INFO】地震が起きたときに役立つ情報など 北海道で震度7、道内の被害状況は 酪農家は毎日2回搾乳をする。生乳はバルククーラーと呼ばれる冷蔵施設で冷やされ、2日に1回ミルクローリーで乳製品工場に出荷される。その間、全ての工程で電力が使われる。今回の停電によって乳業メーカーの工場は操業をストップした。 一方で、乳牛たちは毎日搾乳をしないと乳房炎という病気になるため、搾乳は停止できない。酪農家によっては、自家発電施設を整備しているところもあるが、そうではない酪農家はどうしたのか。酪農家が組織している農協の職員たちが、移動式の発電機を持って酪農家を巡回し、一軒一軒搾乳をして回ったのである。地震の当日朝から始まった巡回しての搾乳は夜中まで続いた。 農協はいま色々と批判をされ、農家に安い資材を提供するようにもっと努力をせよと、政府からも注文が付いている。だが、こうした非常事態になってみると、農協は単に経済的利益だけを目的とした組織ではなく、地域の助け合いが元となった組織なのだと、改めて感じる。 搾乳された生乳は、残念ながら工場が停止しているため出荷することはできず、廃棄された。北海道の平均規模、搾乳牛100頭で計算すると1日28万円の損失となった。 生き物である乳牛と向き合いながら、毎日休むことなく続く営みである酪農。その酪農は個別経営体だけではなく、普段は目に見えないつながりによって支えられているのである。(着) |
停電で乳牛がピンチ、農協職員が夜中まで「巡回搾乳」
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
菜の花畑、黄金の輝き 北海道地震乗り越え今年も
ゴルフ中の36歳男性が死亡、熱中症の可能性 北海道
北海道・佐呂間で39.5度 同じ北海道で気温差25度
最後の住人は「コンタ」 家主不在、地震で解体前の住宅
地震半年、8千人の笑顔集めよう 小学生が町を元気に
「流言飛語」SNS、北海道警が注意喚起 鳩山氏投稿も
大揺れ、半年後に再び「これからという時期にまた復旧」
震度6弱、まさかの列車泊 JR特急に居合わせた記者
新千歳空港は通常運航に 震度6弱で175人が空港泊
4人けが、74戸断水 地震活動に注意 北海道震度6弱
北海道地震、初の災害関連死 室内で転倒、持病悪化
強風で?倒れた看板、車下敷き 北日本などで猛吹雪警戒
厚真町で慰霊式「復興を約束する」 北海道地震100日
近づく厳冬期、避難所暮らしは年明け解消へ 北海道地震
雌阿寒岳、噴火警戒レベル2に引き上げ 北海道
札幌、最も遅い初雪観測 128年前の記録に並ぶ
かつての経験、被災地に生かす 仙台市職員が広島などへ
北海道・稚内などで初雪を観測 観測史上最も遅く
北海道地震2カ月、進む仮設入居 避難所になお150人
北海道地震、被災3町で仮設住宅入居始まる 家賃は無料
9月訪日外国人、前年比マイナス 北海道地震や関空被災
ブラックアウト検証、北電やっと開始 経営責任問う声も
苫東厚真発電所が全面復旧 北海道電力
札幌市東区で震度4 胆振地方中東部が震源の地震で
厚真町で震度4 北海道胆振地方震源の地震相次ぐ










