全個室のフェリー就航 コンセプトは「動く海上ホテル」——贯通日本资讯频道
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全個室のフェリー就航 コンセプトは「動く海上ホテル」

東予港(愛媛県西条市)と大阪南港を結ぶ「オレンジフェリー」を運航する四国開発フェリー(今治市)は8月下旬から、新フェリー「おれんじ えひめ」を就航させた。相部屋を廃止してシングルとツインの全室個室を実現。国内のフェリーでは極めて珍しいという。


1999年就航の「おれんじ8」の代わりに就航し、東予―大阪南を夜間に約8時間で結ぶ。今治造船が建造し、建造費は約80億円。総トン数約1万5千トン、全長199・9メートルで、瀬戸内海を夜間運航できる船としては最大級。全室個室化により旅客定員は「おれんじ8」より189人少ない519人となる。12月には94年就航の「おれんじ7」の後継として、「おれんじ えひめ」と同型の「おれんじ おおさか」も同航路に就航する予定。


四国開発フェリーによると、「動く海上ホテル」をコンセプトに掲げ、女性や海外からの旅行客の取り込みを狙う。追加料金を払えば、ペット連れで泊まれる部屋もある。同社の蝶野文雄業務部長は「鉄道など他の交通手段と比べ、速さで劣る分、差別化を図った」と話す。


「おれんじ えひめ」で最も安い「シングル」は「おれんじ7」の2等寝台と同じ6840円。大部屋の2等指定より千円ほど高い。同社の担当者は「2等指定がなくなり、『割高になった』というお客様もいるが、おおむね好評」と話す。「おれんじ おおさか」就航後に移行する新運賃は近く発表するという。


貨物輸送の手段をトラックから海運などに切り替える「モーダルシフト」による需要増を見越して、トラックの積載量も3割強増やした。車両はトラック160台、乗用車45台を積める。


問い合わせは、旅客・予約センター(0898・64・4121)へ。(柳川迅)


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