電子マネーやクレジットカードなど、現金なしで買い物をする「キャッシュレス化」が急速に進んでいる。国は普及を推進する立場だが、課題は。
「最近、急にキャッシュレスが進んでいる。事務所近くでは、電子マネーが使える喫茶店が全然なかったのに急速に増えた」。各種のカードに詳しく、キャッシュレス派という評論家の岩田昭男さんは、驚きを隠せない。
岩田さんは、2千円以下の場合は決済が即時に済む電子マネー、それ以上は後で明細が把握しやすいクレジットカードと使い分けている。例えば、通勤時や外食はJR東日本の電子マネー「Suica(スイカ)」。タクシーは、カードの利用額として請求される電子マネー「iD(アイディ)」。公共料金はカード引き落とし、という具合だ。
さすがに冠婚葬祭では現金を出すというが、それも将来どうなるかはわからない。
愛宕神社(東京都港区)は2014年から、1月の「仕事始め」の日に、電子マネー「楽天エディ」の端末でおさい銭を受け付けている。楽天の実験的な取り組みだが神社側にもメリットがある。
「神社でも支払時に『カードは…