フリーアナウンサーの近藤サトさん(50)が、長年の習慣だったという白髪染めをやめ、白髪を隠さないグレーヘアになったことが話題になっています。近藤さんは20代後半から、「白髪を染めなくては」と追い立てられていたようだったといいます。この決断に、どんな心境の変化があったのか伺いました。
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白髪との格闘、続けますか 「グレイヘア」という選択
「白髪=染めるもの」という固定観念
白髪染めをやめたのは、「自然体でいたい」と思ったことが大きな理由なんです。それなのに、こんなに話題にしてくださる方が多くて。それほどまでに、社会のなかでも「白髪は染めるもの」という固定観念が強かったことに気付かされ、驚いています。事務所からも「60歳になるまでは、白髪を出すのはやめて」と言われたこともありました。「やめません」と答えましたけれど。
やめるきっかけはいろいろありましたが、大きいのは2011年の東日本大震災でしょうか。
あのとき、自宅の防災グッズを点検していたら、無意識に家庭用の白髪染めを入れている自分がいたんです。何だかがっくりきましたね。それどころじゃなくなっている人がたくさんいるのに、自分は何をしているんだろうと。危機意識のなさ、そして、大人として「中身が空っぽ」なんだなと気付かされ、ショックだったのです。
フジテレビのアナウンサーをし…