郷土料理・芋煮を巨大鍋でつくって振る舞う秋の恒例行事「日本一の芋煮会フェスティバル」が16日、山形市の馬見ケ崎川河川敷であった。
30回目の今年は、これまでより直径が50センチ大きい6・5メートルの巨大鍋「3代目鍋太郎」がお目見え。里芋3トン、牛肉1・2トン、ネギ3500本を煮込んだ。バターを潤滑油に使った新品の重機バックホーをおたま代わりに使用。来場客1万2695人に芋煮を配り、ギネス世界記録の「8時間で最も多く提供されたスープ」に認定された。それでも芋煮が足りず、主催者は整理券(1枚300円以上)を買った500~600人に払い戻しをした。高橋正・実行委員長(43)は「ギネスは大変うれしく思うが、たくさんの皆様に申し訳ないことをした」と話した。
3代目鍋太郎は、30回を記念し、岐阜県高山市にある大鍋(直径6・1メートル)から日本一の座を奪還することを狙って新造した。製造費3千万円は、山形市がクラウドファンディングで集めた寄付金で賄った。(上月英興)