東松島市宮戸の月浜海岸に16日、砂でできた高さ3メートル、重さ80トンの伊達政宗像が現れた。国内外で活躍する砂像彫刻家の保坂俊彦さん(44)が、月浜の砂で9日間かけて完成させた。「震災後、海を敬遠している人が被災地に足を運ぶきっかけになれば」と話す。
16日は、保坂さんの指導で砂像づくりを体験するイベントもあった。親子連れなど250人以上が参加。アザラシをつくるのに奮闘していた東松島市の千葉苺(いちご)ちゃん(7)は「ケーキを塗るみたいで楽しい」。母の幸恵さん(38)は震災以来、なかなか海に行く気持ちになれなかったといい、「のびのび砂遊びをするいい機会になりました」と笑顔だった。
砂の政宗像は10月末まで展示する予定。(窪小谷菜月)