東日本大震災の仮設住宅に歌を届ける「仮設の歌姫」の無料ライブがまもなく1千回を迎える。熊本地震や九州北部豪雨の被災地でも活動し、6月の大阪北部地震では自らも被災した。震災から11日で7年半。全国の被災地を回ってきた歌姫は「生きていること、笑えることが復興」と話す。
歌手の奥野ひかるさんの歌声が岩手県大船渡市の民家に響き渡る。5年前に仮設住宅で知り合い交流してきた葉沢健一さん(57)の新築祝いに招かれた。
「ズン、ズン、ズン、ズンドコ」「ひかる!」。おなじみの掛け合いが続く。952回目となったライブには同じ地区の約10人も顔を出した。奥野さんに促されてお年寄りも腰をくねらせて踊り、大阪弁の軽妙なトークで笑いに包まれた。
新曲「100年桜」も初披露。…