奈良県生駒市で小学校3年の長男(8)を殴って死亡させたとされる傷害致死事件で、父親の岡田剛容疑者(36)が「家の中で飼っているウサギをおりから出さないと約束していたのに、長男が守らなかったのでしかった。『出していない』と言い訳したので、グーで1度たたいた」などと供述していることが捜査関係者への取材でわかった。
8歳の長男を殴り死なせた疑い 36歳の父親逮捕 奈良
県警によると、亡くなったのは勇心(ゆうしん)君。頭が陥没骨折し、死因は左硬膜外血腫だった。日常的に虐待を受けていたことがうかがわれる目立った外傷はなかった。捜査関係者によると、岡田容疑者は「長男がよけたので、拳が左側頭部に当たった。死ぬとは思わなかった」とも供述しているという。
岡田容疑者の説明では、親子の仲は良く、事件があった17日の日中も一緒にボールで遊んでいた。同日夜、勇心君がたたかれた後に吐き気を訴え、岡田容疑者は妻と介抱した。様子が落ち着いたため一家は就寝。翌朝になって妻が勇心君が死亡していることに気づき、岡田容疑者が119番通報した。岡田容疑者は勇心君が死亡したことにショックを受けている様子だという。