「まだまだ勝手に関西遺産」
朝ドラ「半分、青い。」のセリフに出てきた「夏虫(なつむし)色」の電車。京阪のあの車両を指すのでは、と話題になりましたが、最近見かけません。
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「通勤途中なんだ。電車来た」
「電車の色、教えて。何色の電車?」
「なんだ、その質問。夏虫(なつむし)色だよ」
「夏虫色……? 夏虫って、色の名前だったんだ」
「そうだよ。きれいな薄緑」
今週、最終回を迎えるNHKの朝ドラ「半分、青い。」。7月2日の放送回では、漫画が描けずに苦しむ主人公の鈴愛(すずめ)(永野芽郁〈めい〉)が、幼なじみの律(佐藤健〈たける〉)から結婚報告の電話を受ける。そこで、冒頭のやりとり。夏虫は、律がかつて鈴愛にプロポーズした思い出の駅の名前でもある。「バイバイ、律」。鈴愛が別れをかみしめる瞬間だった。
この「夏虫色」という電車に、ビビッと反応した人たちがいた。「京阪電車では?」
放送時の律は大阪・都島に住み、松下電器(現パナソニック)を思わせる「菱松電機」に勤める設定。通勤ルートを考えると、やはり京阪電車だ。京阪の公式ツイッターも「これのことですかね?」と写真つきでつぶやき、盛り上がりをみせた。
「半分、青い。」の脚本家北川…