携帯電話大手KDDI(au)は10日、子ども向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア」を国内で運営するKCJグループ(東京)を子会社化したと発表した。あわせて、国内3カ所目のパークを名古屋に2020年度を目標に開く計画も明らかにした。
キッザニアはメキシコ発祥で、現在は19カ国に24施設ある。国内では06年に東京(東京都江東区)、09年に甲子園(兵庫県西宮市)で開業した。
KDDIは、19~20年の実用化を目指す超高速の次世代移動通信方式「5G」や、あらゆるモノをインターネットにつなぐIoTの技術を使い、キッザニアで二つの事業を行う計画だ。
一つは、名古屋も含めた三つのパークで、自動運転やドローン、VR(仮想現実)などをつかった「未来の職業」を体験できるブースの開設を支援する。
もう一つは、パークの外で各地の自治体や企業と連携し、5Gなどを活用して農林水産業や伝統産業を子どもたちに体験してもらうことで、担い手の育成や地方創生につなげるという。(生田大介)