愛媛県今治市への学校法人加計(かけ)学園(岡山市)の獣医学部新設問題で、説明責任を果たすよう学園に求める決議を採択した同県議会の鈴木俊広議長が10日、記者会見を開いた。同学部をめぐる加計孝太郎・学園理事長の2度目の会見について、「我々が総意で出した決議に対して対応していただいた。一定の評価をしたい」と述べた。
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会見の中身への見解を問われると、「県民がどう理解しているのか、県議の方々からしっかり聞かせていただきたい」とし、県議会が次に何か対応するかについては「現段階でそこまで考えていない」と述べた。
県議会の決議は、加計氏の6月の初会見に批判が出ていたことを受け、7月11日に採択された。2度目の会見は決議を受け、今月7日に開かれた。
鈴木議長は決議から間もない7月半ばに学園から「決議について何らかの対応をしたい」と相談があったと明かした。当時は西日本豪雨で県内に大きな被害が出た直後だった。「『ちょっと待って』と話したので、会見が7日になったんだろう」と語った。(藤家秀一)