江戸期の豪商が収集した茶道具などを展示する「川喜田半泥子(かわきたはんでいし)を育てた名品 石水(せきすい)博物館の茶道具」(香雪〈こうせつ〉美術館、朝日新聞社主催)が13日、神戸市東灘区の香雪美術館で開幕した。12月23日まで。
展示されるのは、江戸・日本橋で木綿問屋を営んだ伊勢の商家、川喜田家の収集品で、津市の石水博物館が所蔵している。歴代当主は茶道具や絵画の収集家として知られ、16代当主の久太夫政令(きゅうだゆうまさのり、1878~1963)は銀行業のかたわら、半泥子の号で陶芸家としても活躍した。
朝鮮王朝時代の「井戸茶碗(ちゃわん) 銘 紅葉山」をはじめとする茶道具や半泥子の書など計70点ほどを紹介する。前期(11月11日まで)と後期(11月13日から)で展示の一部を入れ替える。
午前10時~午後5時。月曜休館。一般800円、大学・高校生500円、中学生以下無料。問い合わせは香雪美術館(078・841・0652)。