柴山昌彦文部科学相は16日の会見で、昭和大(東京都)が医学部入試で現役や1浪の受験生らに一律加点をしていたことについて「不適切な操作はないとの回答を得ていたにもかかわらず、このような事態に至ったことは大変遺憾だ」と述べた。昭和大は第三者委員会を設置する方針で、柴山氏は「事実関係を明らかにし、万一不利益を受けた受験生が存在する場合には速やかに対応するよう求めたい」と語った。昭和大は文科省の調査に対して当初は「不正はない」と回答していたが、15日に一転して不正を認めた。
医学部入試をめぐる文科省の調査は現在も続いており、月内に中間報告を発表する予定。その時に、不適切な入試を行っていた疑いがある大学名を公表するかどうかについて柴山氏は「調査の進捗(しんちょく)状況、周囲の環境に応じて検討したい」と述べた。