地域を限って規制を緩める国家戦略特区制度を使い、外国人による家事代行が愛知県内でも始まることになった。県は、最初の事業者に選ばれたニチイ学館(東京都千代田区)に通知書を交付した。
家事代行を目的とした外国人の入国は、出入国管理法で原則として認められていないが、特区では一定の条件を満たせば在留資格を認める。
ニチイ学館は東京都や神奈川県で外国人の家事代行事業を展開しており、県内では来春開始を目指すという。大村秀章知事から通知書を受け取った寺田剛常務は「今後も家事支援のニーズは拡大する。積極的に外国の人材を使って質の高いサービスを提供したい」と話した。
内閣府によると、外国人による家事代行は愛知のほか、東京、神奈川、大阪、兵庫など4都府県で認められている。(北上田剛)