25日の東京株式市場は、前日の米国市場での株価急落を受け、日経平均株価が大幅に下落。終値は前日より822円45銭(3・72%)安い2万1268円73銭で、3月末以来約7カ月ぶりの安値水準になった。下落幅は今年4番目の大きさ。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は51・15ポイント(3・10%)低い1600・92で年初来の安値となった。いずれも2日ぶりの下落。出来高は16億4千万株。
前日のダウ工業株平均が608ドルの急落した流れを受け、東京市場でも米国経済や世界景気の先行きへの懸念が広がり、日経平均は朝から全面安となった。特に景気に敏感に反応する鉄鋼や非鉄や電機関連株の下げが目立った。中国や台湾、韓国などアジア市場も1~2%程度下落し、日経平均は取引終盤にかけて下げ幅を広げた。
SMBC日興証券の太田千尋氏は「下落のスピードが速く、一時的なリバウンドの値上がりは見込めるが、上昇基調に乗るには中国の景気対策の効果や日米の企業決算を見極める必要がある」と話した。(大和田武士)