「お父さんお母さんとわたしはがんばりました」
風疹、子に感染…自分責める母たち「どうか予防接種を」
2001年1月、体調を崩して急逝した可児妙子さん(当時18)が、緊急入院した病室の枕元においたメモ帳に書き残していた言葉だ。母親の可児佳代さん(64)は、葬儀を終えたあと、夫から「これを書いていた」と手渡され、読んだときの衝撃を鮮明に覚えている。両親と、そして自分自身をねぎらう言葉に、涙が止まらなかった。
「防げる病気なのに、つらい思いをさせた。こんな思いを、もうだれにもさせたくない」
妙子さんは、生後すぐから、白…