偽物のブランド腕時計を販売したとして、熊本県警は25日、インターネット上のショップ「face to face」を経営する中野裕子容疑者(43)=山口県美祢市大嶺町東分来福台2丁目=を商標法違反の疑いで逮捕し、発表した。自宅からは偽ブランドとみられる腕時計約550個を押収。売り上げは1億3千万円以上とみている。同容疑者は「本物と思っていた」と供述しているという。
玉名署によると、中野容疑者はインターネット上のショッピングサイトを通じて1月31日~8月4日、熊本県人吉市の男性ら10人に「エンポリオ・アルマーニ」など8ブランドを模した偽物の腕時計10個を計18万8800円で販売し商標権を侵害した疑いがある。
腕時計は中国から輸入したとみられ、「一見偽物と分からない出来」。1万~3万円台で販売されており、2015年1月以降、1億3千万円以上を売り上げたとみて調べている。
県警のサイバーパトロールが4月、正規販売されていないデザインの腕時計を同容疑者のショップで見つけ、捜査を進めていた。(清水優志)