今年もハロウィーンが近づいてきた。仮装した若者が集う東京・渋谷では例年、ごみの放置や参加者同士のトラブルが続出する。今回、渋谷区が周辺店舗に瓶入り酒類の販売自粛を要請するなど対策が進む。この週末から人出が見込まれるが、区などはハロウィーン本来の10月31日にマナーを守って楽しむよう呼びかけている。
地元商店街などでつくる「ハロウィンごみゼロ大作戦in渋谷」は3年前から、周辺施設を汚さないための対策をしてきた。今年も、土曜日の27日から週明け29日までと、ハロウィーン翌日の11月1日早朝、ボランティアによる清掃を行う。
一方、仮設トイレや更衣室、ごみを回収するエコステーションの設置は、31日夜のみにする。「ハロウィーンは31日に楽しむもの」(担当者)だからだ。当日は楽天が運営するフリマアプリ「ラクマ」が協賛。路上に捨てられることも多かった衣装などを回収して販売し、売り上げを美化活動のためのトングや軍手の購入費用などに充てる。
警視庁も昨年までと同様、27日以降、夜の混雑状況に応じて渋谷駅前のスクランブル交差点先の文化村通りと道玄坂を車両通行止めにする。「DJポリス」を投入するなどして混乱を防ぐ計画だが、トラブルは後を絶たない。昨年10月31日は、公務執行妨害、強制わいせつ、痴漢の疑いで3人を逮捕した。
区にも「歩くのもままならない…