東京芸術大は26日、年額53万5800円の授業料を学部、大学院ともに20%(10万7160円)引き上げ、年額64万2960円にすると発表した。「世界の一流芸術大学と競い合っていくため」としており、増えた収入は世界のトップアーティストを教員として招聘(しょうへい)したり、学生を海外の大学や芸術祭・音楽祭へ派遣したりすることなどに使うとしている。
2019年4月入学の学部生と、20年4月入学の大学院生からが対象。一方で、値上げで入学を断念する受験生が出ないよう、独自に授業料減免や給付型奨学金制度を始めるという。
国立大の授業料は文部科学省令で標準額が定められている。学部で標準額を上回る授業料を設定するのは、9月に63万5400円への値上げを公表した東京工業大に次いで2例目。