新潟を拠点に活動するアイドルグループNGT48の西村菜那子さん(21)は、アイドル界きっての駅伝マニア。公演でも駅伝について語りまくるなど、駅伝愛に満ちたエピソードは数知れず。アイドル界の頂点を目指して快走中の西村さんに、4日の第50回全日本大学駅伝記念大会を“ガチ予想”してもらった。
にしむら・ななこ
2015年8月、NGT48の1期生としてデビュー。339人が立候補した「第10回AKB48選抜総選挙」(6月16日、ナゴヤドーム)では43位。
――まず、全日本大学駅伝の特徴、箱根駅伝との違いを教えてください。
全日本は総距離が箱根の半分程度と短く、よりスピード感のある駅伝になるのが特徴です。1区間の平均距離は箱根の21キロに対し、13キロです。出場選手について1万メートルや5千メートルの記録が公表されていますが、全日本の場合はこの記録を参考に予想がしやすいとも言えます。
――それではさっそく、大会予想をお願いします。優勝候補は。
10月の出雲駅伝を制した青山学院大が大本命です。選手層が厚いうえ、けが人が少ないのが強みです。出雲で1区を走った橋詰大慧選手(4年)は、めちゃくちゃすごいんですよ。策士です、本当に。最初は真ん中のほうにいて、様子を見るんです。みんなが疲れたタイミングでピッと前に出るんですよ。出雲のときは本当にすごいなと思いました。また、主将の森田歩希選手(4年)は父親が国学院大の元監督で、「駅伝の申し子」のような選手です。
――青学を追うのは。
東海大と東洋大ですね。東海の「最強世代」と呼ばれる3年生がすごいです。私と同じ長野県出身の関颯人選手(3年)はけがで今年の箱根を走れず、この1年間苦しんでいたんですけど、ようやく出雲で復活したので期待しています。鬼塚翔太選手(3年)や館沢亨次選手(3年)も有力選手です。みんな私と同い年で、1年生から活躍している選手たちです。
実は一番頑張って欲しいと思っているチームが東洋です。ここ10年ほどの3大駅伝(出雲、全日本、箱根)で、2位が一番多いチームなんですよ。ほとんど2位なんです。いいところまでいくんです。でも2位。出雲も1人あたり2秒縮めていれば優勝できたんですよ。そういう思いも込めて、スローガンである「その1秒をけずりだせ」精神で頑張って欲しいなと思います。往路優勝した今年の箱根で3区の区間賞をとったエースの山本修二選手(4年)、2区で区間3位だった相沢晃選手(3年)、1区で1年生ながら区間賞をとった西山和弥選手(2年)に期待しています。特に西山選手は出雲では不調だった分、全日本での活躍に期待したいです。
――優勝争いは青学を軸に東海と東洋が追う展開ですね。他に食い込めそうなチームは。
10月にあった箱根の予選会で1位だった駒沢大です。ただ出雲も出ておらず、今年の箱根が終わってからは1年間、箱根の予選会に向けて練習してきたと思います。ここで燃え尽きず、もう1回行くぞって気持ちになっていれば上位に入るかなと思います。
中央大もあなどれません。1万メートルの平均タイムは東洋より上です。藤原正和監督はすごく厳しいけれどいい監督で、結構(タイムが)上がってきている選手も多いんですよ。
あとは1万メートルの平均タイムがいい中央学院大、さらに早稲田大や昨年優勝の神奈川大も上位に入る可能性があると思います。意外なところでは、日体大にも注目しています。選手層が厚いわけではないんですけど、出雲の4区で廻谷賢選手(3年)が区間3位と健闘しました。強豪チームの中に食い込んでいける選手がいることは強みかなと思います。
――全日本と言えば、地方の大…