サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏がトルコのサウジ総領事館で殺害された事件で、米紙ワシントン・ポストがサウジのムハンマド皇太子に説明責任を果たすように訴えている。カショギ氏は同紙コラムニストで、サウジ政府に批判的な論調で知られた。事件の捜査では、サウジで強い影響力を誇るムハンマド皇太子の指示や関与の有無が焦点になっている。
失踪サウジ記者「最後のコラム」掲載 表現の自由を訴え
記者殺害「最高レベルが命令」 トルコ大統領が米紙投稿
【特集】事件の経緯は、王室の関与は…サウジ人記者殺害疑惑
ワシントン・ポスト紙は2日付の朝刊で、1ページを使ってムハンマド皇太子の顔写真を掲載し、その下に大文字で「真実を要求する」。顔写真の上には「10月2日火曜日、ワシントン・ポストのコラムニスト、ジャマル・カショギはイスタンブールのサウジアラビア総領事館に入り、残忍なやり方で殺された」と記し、ページ下部に同紙のロゴを添えた。
サウジ政府が総領事館でのカショギ氏殺害を認めた後、同紙は繰り返しこの意見広告を朝刊に掲載している。
カショギ氏は生前、ワシントン…