外国人労働者の受け入れ拡大に向けて、新在留資格「特定技能」を盛り込んだ出入国管理法改正案が2日、閣議決定された。「人手不足」を理由に、大きな政策転換をする法案は、国会に議論の舞台を移す。ただ、肝心の受け入れ業種や人数は法案で示されず、制度全体は見えてこない。野党だけでなく、与党からも不満の声が上がっている。 「特定技能」の外国人受け入れ、初年度4万人 省庁試算 政府・与党は8日の衆院本会議で改正案を審議入りさせる予定だ。しかし、国会では既に「生煮えだ」との批判が相次いでいる。 まず野党がただしているのが、受け入れ人数の見通しだ。2日の衆院予算委員会では国民民主党の奥野総一郎氏が「健康保険への影響もあり得る。どれぐらい増えるかあらかじめ示してほしい」と質問した。政府内には「初年度で4万人」という試算もあるが、山下貴司法相は「関係省庁と精査している。法案の審議に資するように説明したい」と述べるにとどめた。 受け入れ業種や人数を改正案に明記せず、法成立後に省令で定めるという政府の姿勢にも批判が出ている。立憲民主党の長妻昭代表代行は記者団に「業種は増えるのか、来年4月以降のサポート支援はどうなのか、一切分からないがらんどうの法律だ」と指摘。参院の国民民主党の舟山康江国会対策委員長も2日の会見で、「基本が決まってからきちんと法案提出をして、中身を詰めていくのが当たり前だ」と述べた。 改正法施行後に、実施状況の検証などを求める見直し条項を盛り込むことで、法案の国会提出にゴーサインを出した与党内にも「移民政策ではないか」「受け入れが青天井になる」との疑問がくすぶる。1日に衆院予算委で自民党の岸田文雄政調会長は「政府は移民政策ではないとしているが、もう少しわかりやすい丁寧な説明をお願いする」と要望した。 来日する人材像も見えない。政府は改正法の成立後に、在外公館などを通じて新制度の説明や、人材確保のための働きかけを始める方針だが、それでは新制度スタートまで時間も少ない。このため、当面は技能実習生から移行して働く外国人が多くなりそうだ。改正案では技能実習生としての経験が3年間あれば、試験を受けずに特定技能に移行できるとしている。 1993年から始まった技能実… |
「移民政策ではないか」新在留資格、与党内からも疑問
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
「忖度しない。あの3年3カ月よりフェア」片山さつき氏
ハンセン病家族訴訟「直接協議が重要」 国民・玉木氏
ハンセン病家族訴訟、控訴せず 首相、人権侵害を考慮
首相、「異例」の判断 ハンセン病家族訴訟、補償に課題
ハンセン病家族訴訟 記事を誤った経緯を説明します
国民・玉木氏、控訴見送り方針「歓迎」 ハンセン病訴訟
ハンセン病訴訟控訴見送り、萩生田氏「選挙の影響ない」
福島住民「首相への本音、止められた」 演出される復興
国会議員所得、鳩山氏が突出17億円 安倍首相は27位
閣僚の窮する姿を見せまいと 国会の花形、予算委の危機
自民ViVi広告、私たちはつけ込まれた 若者の違和感
れいわ、参院選に創価学会員を擁立 玉城知事の支援者
菅官房長官「問題ない」 安倍首相の大阪城EV発言に
地震発生後もクラブに滞在の大塚副大臣 国交相が注意
金融庁・遠藤長官続投へ 2千万円報告書で反発招いたが
長谷川首相補佐官の元大臣PR、官邸は問題にせず
金融庁報告書からの「問い」 現実から遠ざかる政府の姿
公務員のボーナス、平均67万9100円 昨夏より増額
防災副大臣、地震後も赤坂のクラブに「飲酒やめて待機」
国民年金保険料の納付率、7年連続増 厚生年金へ移行で
首相「打ち出の小づちない」現行の年金制度維持する考え
首相、衆参同日選見送り 参院選は7月21日投開票
「休養必要」の丸山穂高氏が登院 議員辞職を再び否定
老後2千万円、麻生氏の発言「矛盾しない」 閣議決定
長島昭久氏が自民に入党届 民主党政権で防衛副大臣










