茶室、数寄屋建築研究の第一人者として知られる京都工芸繊維大学名誉教授の中村昌生(なかむら・まさお)さんが5日、呼吸不全で死去した。91歳だった。通夜は9日午後6時、葬儀は10日午後1時から京都市北区紫野宮西町34の公益社北ブライトホールで。喪主は妻初子(はつこ)さん。
公益財団法人香雪美術館の顧問。1976~83年、宮内庁の桂離宮整備懇談会委員を務めた。78年に伝統的木造建築の保存や継承を目的にした京都伝統建築技術協会を設立し、92年から理事長を務めた。中之島香雪美術館(大阪市北区)の茶室「中之島玄庵(げんなん)」の再現を監修。パリ・ギメ美術館茶室など国内外各地の茶室も設計した。