瀬戸リスト@宇和島
STU48が瀬戸内の魅力を再発見する「瀬戸リスト」。第3回は愛媛県の宇和島。ミカンと真珠の里を田中皓子さんと門田桃奈さんが訪ねました。
宇和島市吉田町でミカン農園を営む「南四国ファーム」にやってきた田中皓子さん(22)と門田桃奈さん(19)。案内してくれた清家寿章さん(40)から、甘いミカンの見分け方を教えてもらった。
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大きすぎない方が味にムラがなく、「油泡(ゆほう)」という皮の表面のブツブツがきめ細かいほど甘いのだという。日当たりの良い枝先に付いていることもポイントになるそうだ。
愛媛県出身の門田さんにとってのミカンは、とても身近な存在だ。「おばあちゃんが送ってくれるので、いつも家にミカンがあった」と話した。甘さを競い合おうという話になり、「絶対にこれが甘い!」と自信満々に摘み取った。
田中さんも負けてはいない。出身地の佐賀県は2017年、ミカンの収穫量が都道府県別で6位だった。「甘さ競争」に勝ったら商品がもらえると知り、「(糖度計に)置く場所とかで糖度が変わったりしますか」と真剣だ。
2人の選んだミカンは、どちらが甘いのか――。清家さんが参考に計ってみると、糖度は10・1。2桁になると、甘いミカンに区分されるという。
恐る恐る門田さんがミカンを置いた。糖度は12・4。「あま~~い!」と思わず叫ぶ。「最高に甘いよ。おめでとうございます」と清家さんに声をかけられ、「ありがとうございます」と笑顔がこぼれた。すでに勝ったつもりでいるようだ。
「まだ私がやってない」。田中さんが、糖度計にミカンを置いた。清家さんが読み上げた数値は「13・5!」。田中さんは「やったー!」とガッツポーズ。「10月にこの数値はなかなか出ない。ブランド品の中でも上物」と清家さんからお墨付きをもらった。
勝った田中さんには、清家さんからみかんの加工品セットが手渡された。ミカンの皮を手でむいて絞った「みかんくらぶNo.1」というジュースやジャム、ミカンの花からとれたハチミツがセットになっている。
「みかんが何個分も詰まってる」と喜ぶ田中さんの隣で、「いいなあ」と見つめる門田さん。勝負の世界は甘くなかった。(藤井宏太)