ドイツで9月に開かれた暗算のワールドカップ(W杯)で、千葉市の中学2年、伊勢田知広さん(14)が優勝を果たした。千葉県印西市の中学1年、井原央登(ひろと)さん(13)が2位になり、県内の中学生が1、2位を独占。千葉市の中学1年、大迫拓真さん(13)も8位に入り、県内から出場した3人全員が入賞した。
3人が在籍している同県白井市の石戸珠算学園によると、W杯はドイツで2年に1度開かれている。今大会にはインドやフランス、オーストラリア、キューバ、韓国など35カ国から数学の大学教授や教師など約40人が出場。日本からの出場者は3人だけだった。
大会は、10桁の足し算や6桁の数の平方根を求めるルート計算など10種目で競われた。メモは禁止。8桁の数を3桁の数で割り、3桁と3桁のかけ算の答えを足すという問題もあった。
5歳から珠算を始めた伊勢田さんは石戸珠算学園の暗算10段で、総合も10段。先生に教わらずに自分で工夫して練習している。W杯の半年前から、普段は練習しない暗算でのルート計算などの特訓を重ねた。
「暗算は得意だし、練習問題では前回大会の優勝者より良い点数を取れていた」と自信を持って大会に臨んだという伊勢田さん。かけ算やルート計算など3種目で1位となり、日本人として最年少優勝を果たした。「目標の総合優勝を果たせて本当にうれしい」
2位の井原さんは「かけ算など…