元プロ野球選手で、名古屋経済大学高蔵高校(名古屋市瑞穂区)野球部の酒井弘樹監督(47)が、部員に暴力を振るっていたことが13日、同校への取材で分かった。愛知県高校野球連盟に事実を報告した同校は、監督を自宅謹慎とし、当面、野球部の活動も自主練習形式とする予定。今後、同校の懲戒規定に従って処分を決める。監督は取材に「したことを反省し、しかるべき処分を受けたい」と話した。
同校によると、酒井監督は9日夕、野球部の練習後のミーティングで、携帯電話に関する部のルールが徹底されていないことに腹を立て、1、2年生の男子部員12人に対し、殴ったり、蹴ったりの暴行を加えたという。うち3人が顔が腫れるなどのけがを負った。
部員の保護者から学校に連絡があり、10日に発覚した。酒井監督は「ルールが徹底されておらず、指導するうちに感情的になってしまった。部員との対話が不足していた」と、学校側に説明しているという。
酒井監督は元プロ野球選手で、近鉄や阪神で投手としてプレー。引退後は教員免許を取得し、同校に国語科教諭として赴任し、2009年の野球同好会発足時から監督をしていた。