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「自国第一は背信行為だ」 仏大統領が呼びかけた背景は

第1次世界大戦の休戦協定発効から100年を迎えた11日午前11時、無名戦死者の墓があるパリの凱旋門前で、式典が始まった。米国のトランプ大統領やロシアのプーチン大統領ら各国首脳を前に、フランスのマクロン大統領は呼びかけた。


「第1次大戦後、我々の先達は国際協調による平和をめざしたが、復讐(ふくしゅう)心や経済危機がその後のナショナリズムと全体主義を生んでしまった」


「自国の利益が第一で、他国は構わないというナショナリズムに陥るのは背信行為だ。いま一度、平和を最優先にすると誓おう」


また、「大戦は100年前のことであると同時に、昨日のことでもある」とも語った。


敵兵と分けたリンゴ


「人を食う山」の異名をとった場所がドイツとの国境近く、仏東部アルザス地方のバトビレールにある。第1次大戦で独仏が一帯に90キロメートルもの塹壕(ざんごう)を掘って争い、2万5千人が死んだ山だ。標高1千メートル弱の頂上はドイツ側の平野を見渡せる戦略上の拠点で、開戦後1年の間に8回、頂上の支配権が入れ替わった。


「近いところでは10メートル…


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