山口県の周防大島(周防大島町)と柳井市を結ぶ大島大橋に貨物船が衝突した事故で、損傷した橋桁の応急復旧工事が16日未明、本格的に始まった。12月上旬には完了する予定。
貨物船の橋衝突、定点カメラ映像を公開 山口・周防大島
この日は午前0時過ぎから、海上に係留したクレーン船で長さ27メートル、重さ21トンの鋼材をつり上げ、約3時間かけて橋桁に取り付けた。
事故の影響で、橋は片側交互通行となっているほか、風速が平均5メートル超となった場合は全面通行止めの措置が取られている。県によると15日現在、通行止めは計14回に及び、最長で18時間半継続したこともあった。島のほぼ全域約9千世帯で断水が続く町民にとって、本土への唯一の陸路となる橋の通行止めは大きな負担となっている。
工事が完了すれば、通行規制は緩和される。元通りの橋になる本復旧の工事が終わるのは来春の予定だ。(棚橋咲月)