17日に開館100周年を迎える大阪・中之島のシンボル「大阪市中央公会堂」。赤れんがが特徴的な外観は、明治、大正期を生きた大阪商人が巨額の費用を投じて完成した。今は国の重要文化財として、和洋が融合した内装を見に訪れる多くの人たちを受け入れている。
ヘレン・ケラー訪れた名建築 大阪の中央公会堂100年
中央公会堂3階の特別室。鳳凰(ほうおう)と大阪市の市章「澪標(みおつくし)」を描いたステンドグラスから光が差し込む。天井には、日本書紀を題材にした絵が描かれている。
中集会室では1918年(大正7年)の完成時の姿のまま、3台のシャンデリアが残されている。大集会室の舞台縁は金箔(きんぱく)で彩られ、柱下部や腰掛けには大理石がふんだんに使われている。ここで人類初の有人宇宙飛行を成功させたユーリ・ガガーリンやヘレン・ケラーらが講演した。
建物は、外観の赤れんがが象徴的なネオルネサンス様式だ。東京駅の設計に関わった建築家の辰野金吾らが設計した。
建設費として当時の100万円…