岐阜市畜産センター公園で豚コレラウイルスに感染した2例目の豚が発生したことを受け、高鳥修一農林水産副大臣が21日、岐阜県庁を訪れた。古田肇知事や岐阜市の柴橋正直市長らと会談し、市管理の施設で消毒などの不備が見つかったとする国の調査結果に触れ、「誠に遺憾だ」と話した。
高鳥副大臣は、台湾向けの豚肉の輸出が停止するなどの影響が出ていると指摘。「施設は本来、他の農場を指導する立場であったのに2例目が発生したことは遺憾に思う」と述べた。今後、国から派遣人員を増やすなど連携を強化していく方針を示した。
野生イノシシの感染はこれまで計52頭にのぼり、愛知県境近くでも確認されている。高鳥副大臣は「愛知県も危機感を持って対応していると聞いている。さらなる対応が必要であれば遅滞なく対策を打っていく」と述べた。(室田賢)