2020年東京五輪に「台湾(英語表記・Taiwan)」名義で参加を申請することへの賛否を問う住民投票が24日、台湾で行われる。これまで参加してきた「中華台北(同・Chinese Taipei)」名義の変更を求めるものだが、選手の出場取り消しに発展する可能性もあり、現地で論争となっている。
台湾は1981年の国際オリンピック委員会(IOC)の協議をもとに「中華台北」で五輪に参加している。中国が台湾を自国の一部とみなすなかで、参加資格を得るための対応だった。アジア太平洋経済協力会議(APEC)にも同名義で参加している。ただ、台湾の主体性を重視する人々には不満がある。
今回の五輪をめぐる住民投票は、独立派の人々らが中心となって50万人以上の署名を集めて請求。24日に行われる統一地方選に併せて投開票される。呼びかけ人の元陸上選手、紀政さん(74)は「多くの人々が『台湾』と呼ぶ地域が『台湾』として参加を望んでいるだけだ」と語る。
だが、IOCは繰り返し名義変…