日中両国の政府と企業が環境分野で協力する「日中省エネルギー・環境総合フォーラム」が北京市で開かれた。重点が置かれたのは、究極のクリーンエネルギーと呼ばれる「水素エネルギー」。電気自動車(EV)大国の中国だが、次世代の動力源として関心を集めている。
フォーラムは25日にあった。開催に先立ち、世耕弘成経済産業相と何立峰・国家発展改革委員会主任が会談。世耕氏は記者団に「中国は水素に関して、熱心に取り組んでいる。日中エネルギー対話を活用して、議論を深めることで一致した」と語った。合意された24件の日中協力プロジェクトには、水素エネルギーの利用も含まれた。
中国政府は大気汚染対策や、エンジン車に強い日米欧が握る自動車産業の主導権を奪うため、電気自動車(EV)を全面的に推進している。中国自動車工業協会によると、2017年の新エネルギー車販売のうちEVが8割を占めた。
次に注目しているのが、水素が…