宮崎市で開かれた地域の文化祭で、思春期の子たちが親への思いをつづった「一筆啓上」が話題を呼んでいる。短冊に記した赤裸々な吐露に足を止め、笑ったり涙を流したりする人が多く、11月いっぱい展示されることになった。
11月初め、宮崎市の佐土原総合文化センターで開かれた「佐土原総合文化祭」。絵画や書道、木工製品など住民の様々な作品が並ぶ中、来場者の視線をひときわ集めたのが、市立広瀬中学校の3年生約80人の「一筆啓上」だった。
親に面と向かっては言えない日頃の不満や感謝を、短冊形の紙に短く筆ペンでつづる。字の癖や文末に書かれたイニシャルを手がかりに、我が子の作品を探り当てようとする父母が続出しているという。
「早く韓国ドラマを見てください テレビ録画の容量が足りません」
「散髪行ったとき横を刈り上げすぎるの止めてくれ」
「仕事の悪口を私に言わないで 話に出てくるその人のこと分からないから」
「母よ 急に『USA』踊らないでくれ。みんなびっくりするから」
多感な年頃らしく、作品の7割は親への苦情で占められている。一方で感謝や気づかいをつづる生徒も。
「母のおかげで強くなった い…