国連環境計画(UNEP)は27日、世界の平均気温上昇を1・5度未満に抑えるには、地球温暖化対策「パリ協定」で各国が掲げる温室効果ガスの削減目標での削減量を、5倍に高める必要があるとの報告書を公表した。来月2日から始まる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)で、各国政府に早急な対策強化を求めている。
パリ協定は、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて2度未満、できれば1・5度までにおさえることを目指す。これに基づき、各国は2025年または30年までの温室効果ガス排出量の削減目標を掲げている。
報告書は、各国が掲げる現状の…