政府は今後5年間の防衛費の大枠を示す「中期防衛力整備計画(中期防)」で、防衛費を前計画より増額する方針だ。しかし、大幅増を求める自民党の国防族や防衛省に対し、財務省は前回並みの伸びを検討。計画を決める年末に向け、どの程度増額するかが焦点になっている。
21日の自民党国防部会・安全保障調査会の合同会議。参加議員からは「統合司令部が必要だ」、「自衛官の給与改善も大切だ」などと、防衛力強化を求める意見が相次いだ。中期防と同時に改定される「防衛計画の大綱(防衛大綱)」では、「宇宙部隊」の新設や事実上の「空母」の導入方針なども盛り込む方向で検討されており、歳出拡大の圧力は高まるばかりだ。
中期防には、今後5年間で購入…