勤務先の小学校の校舎に火をつけようとしたとして和歌山県警は3日、和歌山市立有功(いさお)東小学校事務員の菅野貴弘容疑者(48)=和歌山県橋本市高野口町名倉=を非現住建造物等放火未遂の疑いで逮捕し、発表した。「学校に入ったことは認めるが、忘れ物を取りに行っただけ」と容疑を否認している。
和歌山東署によると、菅野容疑者は9月30日午前8時20分~同50分ごろ、蚊取り線香の先に可燃物をつけて自作した時限発火装置を職員室の棚に置き、校舎を燃やそうとした疑いがある。
事件当日、学校は休みだった。午前9時半ごろに別の教職員が職員室に入って蚊取り線香のにおいに気づき、発覚したという。同校の貴志雅代校長は「職員が逮捕されて申し訳ない気持ちでいっぱい」と話した。