和歌山県警和歌山北署の20代の男性巡査が、知人の男(30)が起こした交通事故を見逃していたとして、県警監察課などから犯人隠避容疑で聴取されていたことがわかった。県警は近く同容疑で巡査を書類送検する方針。
県警によると、巡査は非番だった8月30日夜、和歌山市内を車で走っていたところ、路上でバンパーが外れるなど破損した車を発見。車の運転手の男は中学時代の先輩で、「言わないでくれ」と頼まれたため、警察に通報せず、立ち去った疑いがある。
男はその直前、無免許で車を運転し、近くの民家のブロック塀などにぶつかる事故を起こし、現場から逃げたとして、道交法違反(無免許運転、事故不申告)の疑いで今月7日、県警に逮捕された。
現場周辺の防犯カメラに巡査の車が映っていたことから事情を聴いたところ、男の逃走への関与が浮上したという。