住宅メーカーのアキュラホームとザ・キャピトルホテル東急(東京都千代田区)は11日、間伐材など国産材を使った木のストローを開発し、同ホテルのレストランで来年1月から試験導入すると発表した。来年4月までに、ホテル内のすべてのレストランのストローをプラスチック製から木製に切り替えるという。
ストローは長さ21センチ、直径4ミリ。厚さ0・15ミリに削ったスギをらせん状に巻いて筒状に加工した。表面には木目が斜めに入る。飲み物に木の匂いが移らないよう、臭いのないスギを選んだ。使い捨てで、繰り返し使うことはできない。
価格は1本数十円でプラスチック製より10倍ほど割高だが、価格差はホテル側が負担する。同ホテルでは年間8万本のプラスチック製ストローを使用するといい、末吉孝弘総支配人は「継続的な環境保全につながる仕組みであり、導入を決めた」と語った。(田中美保)