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三つの情報聞いて最適の贈り物 ギフトサロン30年の技

JR名古屋高島屋 ギフトアドバイザー 中川恵喜子さん(66)


百貨店のギフトサロンで、慶弔の贈り物相談を受けて約30年。豊富な商品知識で客が満足する提案をしてきたベテランがいます。


人生の節目には、相手を気遣う贈り物が欠かせない。進学、就職、結婚、出産から葬儀まで、客に贈答品を提案して配送の手配もする。約30年前に百貨店で働くようになってから一貫してそうしたギフトサービスに携わり、相談を受けた客は7万人以上に上る。


職場はJR名古屋高島屋の9階ギフトサロン。東海一の規模のこの百貨店には、多いと1日に130人が贈答品を求めてやってくる。


最初に必ず聞くのが贈る相手の特徴、住まい、家族構成の3点だ。これらの情報で、和洋菓子や茶、ハムと、勧める贈り物を絞り込む。「贈り物選びはその人を思うこと。家族や近しい人と喜びを分かちあってほしいので、皆で共有できる品物を心がけます」と話す。


「物があふれているからこそ、生活の質を少しでも豊かにできるギフトを提案したい」との思いも持つ。客が満足する提案をする強みとなっているのが、圧倒的な商品知識だ。4千点が掲載されているギフトカタログの商品に加え、メーカーカタログの商品も頭に入れている。それだけではない。出勤の前後に「客目線」で様々な商品をチェック。「あの桃のゼリーがおいしそうでしたよ」と、地下食品売り場で扱う菓子を客に紹介し、食品担当者につなぐこともある。外商のように、顧客に付き添って時計売り場に行ったこともある。その場で買ってもらわなくても構わない。客の視点に立ち、品物の由来や縁起の良さを説明する。


複雑なしきたりの知識も豊富だ…


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