学校給食の米飯にコシヒカリ以外のコメを使う市町村が現れ始めている。米価の上昇に加え、国の減反(生産調整)政策が終わった影響など、様々な事情が背景にあるようだ。
十日町市は12日の市議会で、11月から市内の小・中学校、特別支援学校29校で提供する給食の米飯を、特産の「魚沼コシヒカリ」から、価格の安い「こしいぶき」に切り替えたことを明らかにした。コメのつくりすぎを抑えることで補助金が支給される減反政策が終わり、これまでのように地元JAから割安で仕入れることが難しくなったためという。
同市によると、これまでは補助金の支給対象になるよう、生産枠を上乗せする代わりに割安で仕入れてきた。補助金の廃止を機に、高く売れる「魚沼コシ」を学校給食向け以外に売ることを望む農家が増えたという。蔵品泰治・教育長は「(コシヒカリを続ければ)給食費の値上げは不可避で、保護者の負担軽減が目的だ」と説明した。ただ市の補助で、月に1度は給食に魚沼コシヒカリを提供する考えだ。
上越市も、来年度からコシヒカリでなく割安な業務用米の「つきあかり」に切り替える。十日町市と同様に、減反政策の終了でコシヒカリの仕入れ値が上がる見込みになったからだ。
新潟市も来年度から、給食の米飯を市内産コシヒカリからこしいぶきに変更する方針だ。
同市は地産地消を進めるため、…