旧優生保護法に基づき不妊手術を強制され、救済措置がとられていないとして、宮城県内の70代と80代の男性2人が17日、国に計6600万円の損害賠償を求めて仙台地裁に提訴した。原告は全国6地裁で15人となった。
訴状によると、70代の男性は同県内の知的障害者施設に入っていた18歳のころ、仙台市内の病院で「脱腸の手術」と虚偽の説明を受け、不妊手術を受けた。80代の男性も別の障害者施設に入所していた15歳のころ、同じ病院で説明なしに不妊手術を受けたという。
提訴後の記者会見で、70代男性は「勝手に手術をされて許せないという思いで立ち上がった」、80代男性は「国は謝ってほしい」と述べた。
弁護団によると、2人は強制不…