アメリカンフットボールの社会人Xリーグの年間王者を決める第32回日本社会人選手権・ジャパンエックスボウル(JXB)が17日午後7時、東京ドームでキックオフを迎える。決勝に臨むのは6年連続10回目の出場で3年連続4度目の優勝を狙う富士通(東地区)と、2年連続3回目の進出で初優勝をめざすIBM(東地区)だ。プロ野球元中日監督でアメフトファンの落合博満さん(65)に、この競技への思いや、アメフト版「オレ流采配」を聞いた。
社会人時代、自分でチケット購入
えっ!? 俺がロッテ時代に野球をやっていた川崎球場って、今じゃ、アメリカンフットボールの拠点になっているの? 知らなかったなあ。富士通やIBMは、そこから勝ち上がってきたんだ?
アメフトを初めて観戦したのは、国立競技場で行われた1977年の第2回ジャパンボウルだった。米国の大学のスター選手によるオールスター戦。若くして亡くなったのもあるが、カリフォルニア大のジョー・ロスという有名なQBがいたのをよく覚えている。
俺は東芝府中で野球をやっていた頃で、自分でチケットを買い、国鉄に揺られて出かけたんだ。まだアメフトのルールもよく知らなかったし、なぜ試合を見に行ったのかは忘れた。ただ、信濃町駅で降り、大勢のファンと一緒に競技場まで、ぞろぞろと歩いたのが懐かしい。防具が激しくぶつかる音が、遠く離れたスタンドまで聞こえてきたのが印象的だった。
NFL(米プロフットボールリーグ)も現地で見た。湾岸戦争が始まった91年だった。
ロッテでチームメートだったレ…