本堂に響くのはお経ではなく、ギターやドラム――。ライブが開かれる寺がある。ライブハウスではなく、なぜ寺が会場なのか。(本間ほのみ) 岡山市北区の繁華街にある臨済宗「蔭凉寺(いんりょうじ)」。築約300年の本堂に続々と観客が集まってきた。 約30脚のいすが埋まり、照明が落とされた。登場したのはのこぎり奏者のサキタハヂメさん(47)とピアニストの林正樹さん(40)。サキタさんがミュージカルソー(演奏用のこぎり)をたわませると、鳥のさえずりのような音が響いた。林さんのピアノが重なり、心地よいハーモニーが堂内を包んだ。 客席の後方で音響機材を操作しているのは15代目住職の篠原真祐(しんゆう)さん(53)。独学で音響を勉強し、1999年から音楽イベントなどに寺を開放している。 篠原さんは「土壁は音を吸収しやすい。木材も乾燥していて音の響きにもムラがない」と話す。「今までで一番良い会場だった」と喜ぶ音楽家もいたという。 「アート(芸術)は生きていく… |
ライブハウス化する寺、決め手は音響 祈って拝んで聴く
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