イスラエルメディアによると、アモス・オズさん(イスラエルの作家)が28日、がんのため死去した。79歳だった。
1939年、エルサレム生まれ。15歳でキブツ(集団農場)に移住し、ヘブライ大学で哲学を学んだ。イスラエルを代表する作家として知られ、代表作に小説「ブラックボックス」やノンフィクション「贅沢(ぜいたく)な戦争」などがあり、作品は日本語を含む多くの言語に翻訳されている。
67、73年の中東戦争に従軍した体験から、建国当時の理想とは違う戦争に踏み出したと考え、イスラエルの平和運動「ピース・ナウ」の主要メンバーになった。パレスチナとの「2国家共存」による和平の必要性を一貫して訴えてきた。