公務での台湾出張中、飲酒後に女性を巡る不適切な行為があったと指摘されている山口県美祢市の西岡晃市長(45)は28日、公務納め式で市職員に対し、「皆さんは年末年始でお酒を飲む機会が増えると思うが、今回(私は)お酒で失敗した。私を反面教師にして、十分気をつけて、楽しんでお酒を飲んで」とあいさつした。
美祢市長が辞意、出直し選へ 「ホテルに女性」疑惑否定
西岡市長は11月4日夜、台湾で現地の女性と一緒にホテルのエレベーターに乗るところを同行していた市議らに目撃され、「部屋に招き入れたのではないか」との疑惑をもたれた。「倫理に反する行動は一切していない」などと否定したが、市政の混乱を招いたとして今月20日に辞意を表明。31日付での辞職が決まっており、この日が最後の公務だった。
あいさつでは、2年8カ月の任期を支えた職員への感謝などを述べた後、飲酒に言及した。式典後に取材に応じ、「飲酒運転などお酒のトラブルがないようにしてもらいたいという意味を込めた」と説明した。(藤野隆晃)