赤ちゃんの10人に1人、小学校ではクラスに1人くらいに何らかあると言われる食物アレルギー。重いアレルギー反応は生命に関わるだけに、親は毎日の食事づくりも細心の注意を強いられる。食の安全はだれが担うべきなのでしょうか。 連載「家族って」シリーズはこちら 小学6年生の長男(12)を育てる関東地方の女性はこの夏、息子の修学旅行の宿泊先に、クールの宅配便で弁当を届けた。宿の食事に万一、アレルギーの原因物質が含まれていたらという心配からだ。 長男は赤ちゃんの頃からアトピーが、その後、卵や牛乳、小麦などへのアレルギーがわかった。保育園はこうした食べ物を除去した給食を出してくれたが、小学校に入ると状況が一変した。 「調理場で小麦が舞うことがあるかもしれない。命に関わるので」。学校側から、弁当持参を打診された。2012年に東京都調布市で小学校の給食を食べてショック症状を起こした女児が死亡する事故が起きた直後。学校現場はピリピリしていたという。 入学後、毎日、弁当を作るよう… |
アレルギーの息子、給食後に搬送も…必死に弁当作った母
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