「平成最後」となる正月三が日が明け、多くの企業や官公庁は4日、仕事始めに臨んだ。約4カ月後に控える天皇の代替わりに、開催まで2年を切った東京五輪・パラリンピック。歴史的なできごとに向けて、決意を新たに始動した。
5月1日の代替わりに向けた準備に追われる宮内庁。山本信一郎長官は午前10時から、庁舎3階の講堂で職員に向けて新年のあいさつをした。同庁幹部によると、天皇、皇后両陛下が元気に退位の日を迎えられることを願う旨などの話があった。この幹部は「代替わりに向け、着実に準備を進めていく」と気を引き締めた。
天皇陛下は1月7日に在位30年を迎える。2月24日には政府主催の「天皇陛下在位30年記念式典」がある。ある幹部は「ご退位までの間、しっかりお支えをして最後までお元気にお務め頂けるようにしたい」と話した。
五輪・パラリンピックを控える東京都の小池百合子知事は、都庁で職員約700人を前に「2020年東京大会の成功、その先の持続的な成長に向け、都政にとって非常に重要な1年となる」とあいさつ。「全庁一丸となって準備に猪突(ちょとつ)猛進しましょう」と呼びかけた。
五輪に向けては、大会期間中の渋滞対策や暑さ対策、競技会場の整備といった課題が山積している。小池氏は「仕事で日々準備し、仕事以外でも自らの心身を準備するという心構えを持ちながら、東京の進化をみなさんと成し遂げたい」と述べた。
今年6月に主要20カ国・地域…