昨年10月、クラウドファンディングで集まった資金で米国の絵本が翻訳出版された。3人の子どもたちから「ミーマ」「マーミー」と呼ばれる2人のお母さんたちの日常を、子どもの視点から描いた「ふたりママの家で」(サウザンブックス社)。性格の正反対な2人のママと弟妹との暮らしはにぎやかで楽しいが、近所には冷たい目を向ける人もいる――。
熊本県南部に住むくみさん(43)は、5歳の娘にこの本の読み聞かせをせがまれる。「ミーマが母さんで、マーミーがマミーだね」。くみさんの家も、ふたりママの家だからだ。
40代の女性のパートナーと、7歳の息子と5歳の娘と4人暮らし。地域や学校でも同性同士のカップルだとオープンにして暮らしている。
パートナーとは20代後半の時…